魔女の庭に咲くのは恋する女の喜びか、あるいは死を願う憎しみか。それとも
- ★★★ Excellent!!!
記憶喪失の少女が、夜になると館に現れる者から命を狙われる…そんな衝撃のエピソードからこの物語ははじまります。
なぜ少女を狙うのか。
なぜ少女は記憶がないのか。
そして、地下牢に捕らわれた美しき青年は誰なのか――。
散りばめられた謎を読み解くひまもなく今度は4人の魔女が館に訪れ、そしてここから、彼らを取り巻く四季のストーリーが展開されてゆく。
緻密に練られた世界観と魅力的なキャラクター。そしてそのキャラクターたちひとりひとりに課せられた重い鎖と過去の因果が、巡る季節に色を変えていく美しい屋敷のバックガーデンと共に紐解かれていきます。
ひとつの季節が終わるたびに、ひとりの魔女の話に焦点を当てて描かれており、キャラクターの関係性が徐々に変わっていくところも見所のひとつではないでしょうか。
四季折々の花が咲く美しいバックガーデン。
けれどその庭は決して美しいだけの場所ではなくて…。
ぜひ、その結末はあなたの目で確かめてください。