このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(238文字)
これは文句なしの「至高」の作品でしょう。 後の明の初代皇帝「朱 元璋」の物語、江南の統一に向けた話なんで「有名な史実」なんですが、とにかく「一大スペクタル」です。いや、もう、圧倒されて言葉がでませんでした。 そして、今、レビューを書いているんですが、2時間考えたんですが、この物語を形容し、紹介する文面が見つかりません。とにかく読んでみてください。圧倒的です。
彼は、厳しい時代を生き抜く運を持っている彼は、先を見通す目を持っている彼は、忠義の心という演技力を持っている彼は、乾坤一擲の勝負にかける心意気を持っている彼は、冷徹な良妻を持っている彼は、嫉妬すら覚える良い謀臣を持っている彼は、恐怖を覚えさせる良将を持っている彼は、子孫の事を心配する、想像力を持っている彼は、自らの出自を指摘される将来を見据えている彼は、有力な臣下や子供たちが乱を起こす可能性を知っている彼は、人類史上、最も下層から頂点に上り詰め、そして恐れられた人物である朱元璋とは、その人である。
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