複合語で失礼します。海外文学のような歯ごたえのあるカロリーのある作品です。ですが、脂っこいものほど美味しいと相場が決まっています。
時は1898年。帝国に支配された島国は、独立の機運が高まっていた。帝国、独立派、救済同盟。複雑に絡み合う状況がややわかりにくいのも、ご愛敬。この方、日本語は第二外国語だとのこと、日本語すらまともに扱えない私からしたら、素晴らしいの一言である。救済同盟に助けられた士官のサラは、同輩のシャルルとともに、艦橋が爆破し上官のいなくなった艦隊の指揮を執る。紅茶を飲み、斜にかまえた姿は、女版ヤンウェンリーだろうか。これからの展開にも注目する作品です。