やさしく、せつなさ含む、和風の恋愛譚

教師を育成する高等師範学校で出会う葵さんと佐久田さんの物語です。
ほんのりファンタジーがお好きな方、和風恋愛ものがお好きな方に特におすすめ。

図書委員の活動や日々のやりとりのなか、近づいていく二人の姿があたたかく、じんわり降り積もっていくような互いへの優しさがとても印象的でした。
からの後半。佐久田さんが、学校を出てからの日々は、どうしようもない現実に打ちのめされながらも、それでも前に踏み出して、その先で、らしくあった葵さんが印象的でした。

友人同士の三人娘なやりとりも癒しでおもしろく、でも彼女たちが出会ってくれてお互いに傍にいてくれて本当によかった。
終章後はごほうび回でした!(感涙)最後の最後までぜひぜひ!

私は「紅に染む」→「天と咲む」を読んだのですが、「天と咲む」→「紅に染む」の順で読むとまた印象が違うかもしれません。
※どちらも独立したお話なので、どちらかだけでも十分楽しめます。
けど、登場人物と時間軸が共通している部分もあるので、どっちも読んでほしい…!です。読んでほしいです!
あと、先生している葵さんは「甘味伯爵 聖夜祭」でも覗けるので、こちらもあわせてぜひぜひ。

最後に。個人的に性別関係なく「〜さん」呼びが大変大好きなので、終始ときめいていました。

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