その実力は周囲へと広まっていく。ただ自堕落な生活を送りたいだけなのに!
【総合ジャンル週間2位】
遊んで寝てダラダラ過ごす。
そんな自堕落な生活を希望して謳歌していた公爵家の息子であるアルヴィン。
父親は王国騎士団長、母親は元魔法師団副団長、血の繋がってない姉はアカデミーの首席で、アカデミーが抱えている騎士団の副団長。
家の者は全て優秀。そのせいか、自堕落な生活ばかり送っていたアルヴィンを『公爵家の面汚し』と周囲は馬鹿にしていた。
しかし、アルヴィンはそんな悪評など気にしない。
「だって自堕落ライフの方が素敵なんだから!」
だが、実はアルヴィン───歴代最強の魔法士であった。
そして、その実力がある日一人で盗賊団を倒していた時に見つかってしまう。
しかも、弟が大好きな姉に知られてしまい───
「やっぱりアルくんはやればできる子なんだよ! これはすぐ皆に知らせて自慢と……ッ!」
「やめて姉さん! 僕はこの実力を隠していた───」
「というわけで、アルくんはお姉ちゃんと一緒の騎士団に入ってもらいます! その方が皆に認めてもらいやすくなるよね! 私! 頭! いいっ!」
「……ごめん、姉さん。僕の基本スタイルは魔法士なんだけど」
これは、自堕落な生活を望んでいた少年の実力が周囲に広まり、色んなことに巻き込まれていく物語。
そして、心優しい少年が誰かを救っていくお話である───
「面汚しなんて呼ばれてるけど、誰かが傷つくのを黙って見逃すほど……僕はクズじゃないから」