それは後の皇の器

開国し独自の歴史を歩んだ日本皇国。
その国の第二皇子である頼仁は、日頃の素行の悪さが災いし、帝である父の勅命により軍へ入隊させられる。
それは一等兵よりさらに下である候補生としての身分であった。
鳥辺野基地へ配属された頼仁は、年齢の近い四人、藤子、喜直、識、和孝らと出逢う。
共に候補生としての訓練が開始されようとした矢先、倉での爆発事故に巻き込まれ、囚人を逃がすという失態を犯してしまうのであった。

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小説を書き始めた随分と前に、前作の『それは天がさだめしもの』の次に書いた作品です。
世界観は同じで、前作の帝であった頼仁が少年の頃の話です。
外伝のような立ち位置ですが、前作を読まなくても、単独の話として成立しています。