雪景色のローカル線、寺社、城、鍋、御朱印——と見せかけて、ページを支配するのはだいたい**猫ちゃん!猫ちゃん!**の圧。でもそれがいい。観光情報がちゃんと入りつつ、筆者の視線が「史料」より「毛並み」に吸い寄せられていく一貫性が、むしろ連載の個性になってます。京都の黒猫ストーキング、柳川の腹見せサービス、久能山の猫お出迎え、最後は猫へのラブレターで締め。“旅の魅力が伝わってない”どころか、旅の魅力=予定が崩れて猫に連れていかれる瞬間だって、読者に伝わってきました。
そんなわけはないんだけど、まぁ、努力の一旦はわかる。いろいろ頑張っていることは伝わる。文筆業って大変だな。
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