紫式部と滋賀

皆さんは大河ドラマ「光る君へ」は見ているだろうか?

 私は、平安時代は専門外なのだが、見ている。

「光る君へ」の主人公は後の紫式部と呼ばれる女性である。

 今回の聖地巡礼先は、その紫式部ゆかりの地だ。

 紫式部ゆかりの地は、いくつかあるが、今回は滋賀に行ってみる。

 9月末までやっているデジタルスタンプラリーがあるので、それに沿って場所を選定した。

 場所の配置的に車を使った方が良さそうだったので、JR石山駅でスタンプをゲットした後に、レンタカーを借りて周遊スタートだ。

 まずは紫式部が『源氏物語』の着想を得たとされる石山寺へ向かう。

 ここには大河ドラマ館もあるので、先にそちらへ入館する。

 衣装展示では清少納言の鮮やかな衣装が展示されていた。

 後は出演者パネルやサイン、映像を見て、物語の世界に浸ることが出来た。

 太河ドラマ館の隣には「源氏物語 恋するもののあはれ展」という『源氏物語』の恋を現代的に表現した展示があった。『源氏物語』で詠まれた歌は現代の恋にも通じることが分かり、紫式部の凄さが垣間見られた。

 石山寺では、紫式部が使ったとされる硯石が展示されていた。この硯を使って『源氏物語』が書かれたと思うと感慨深いものがある。

 また、紫式部開運おみくじを引いたら小吉だった。いいことも悪いこともやってくる、何事も前向きに行動することとあった。頑張ろう。

 あとは、門前町で食べた揚げみたらしが美味しかった。


 次は紫式部の父・藤原為時が出家したとされる三井寺に向かった。

 三井寺には弁慶の引き摺り鐘という伝説の鐘がある。どんな伝説かというと、延暦寺との争いで弁慶が鐘を奪って比叡山へ引き摺って撞いてみると「イノーイノー(関西弁で帰りたい)」と響いたので、弁慶が怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったというものだ。

 次は少し足を延ばして白髭神社に向かった。

 白髭神社は湖上に鳥居が立っていて、紫式部が詠んだ歌の歌碑がある。

「三尾の海に 網引く民の てまもなく 立ち居につけて 都恋しも」という歌だ。漁をする人々の見慣れぬ風景に都を恋しく思うという意味である。

 見晴台から湖上に浮かぶ鳥居の写真を撮り、次の目的地へ。

 最後の目的地は打出浜だ。紫式部が父・為時と共に越前へ向かう際に、船に乗った場所とされる。スタンプラリーの位置情報取得場所が常夜燈付近とのことで、それを探すのに手間取ったが何とか探し、スタンプラリーをクリアした。


 今回は滋賀を回ったが、紫式部ゆかりの地は京都や越前にもある。またいつか訪れたいと思う。

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