木槿山話譚

作者 如月芳美

あなたからもらえる言葉一つで人は

  • ★★★ Excellent!!!

時代はいまは昔。
されどもここにあるは常の理。

家族とは、時に安らぎであり、時に戒めであり、一歩間違えば焦燥を、憎悪を。
だが根底にあるのは、家族だからこそ、こと幼き頃にはその言葉、その振る舞いに裏表なく真実が向けられているのだと思ってしまうからではなかろうか。
だからこそ、一つ一つの触れ合い、些細なすれ違いがいかに重要か。

忘れてはいけませぬぞ、家族持つものなれば。
いや、裾野を広げても良かろう。親しき友人、腹蔵なき関係にあればこそ、わずかばかりかけられた言葉、わずかばかり足りない言葉であれ、向けられた方には深く刺さり込む刃と同じ。

露ほども思うていなかったでは済まぬのです。

さあれ、かく言うはこの物語の一読者の思うところであるからして、ここは次のごとくお伝え申し上げたい。
まずは紐解いてみよと。
途端、引き込まれてこの世界の中にあれ。その目で確かめるが最良。

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★★★ Excellent!!!

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