いつか喜びの涙に変えて

良い意味で王道の愛と冒険の物語でした。最初はどうなることやらというかメルヴィオラがもっとツンケンしてしまいギクシャクしたりする展開になるのかなと思いましたが実際は親しみやすく快活な女性だったので安心して読み進めることができました。ラギウスも掴み所がない性格でメルヴィオラをからかっていたかと思えば情熱的な愛を示すものだからこれにはメルヴィオラのみならずドキドキさせられました。クルーも個性的な人々が多く、私が特に気に入ったのはイーゴンです。筋肉のある乙女は良い。番外編で彼(彼女)のことが語られていて良かったです。そしてパトリック。彼も単なる当て馬でなく必要な存在として魅力を発揮してくれました。いつかエリス姫との物語をよんでみたいです。ダンジョンの描写など難しそうだなと思いつつ素敵な世界を魅せてくださりありがとうございました。スピンオフもいろいろ読んでみたくなる作品でした。

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