虹色の星が降る夜に

魔法が国力として重宝され、人々が魔法を軸にした文明を築いているとある世界。
その世界で、生まれた頃からうまく魔法が使えない青年のシレンは、家族や学校のクラスメイト、あらゆる人々から存在を否定され、ずっと虐げられてきた。
そんなシレンは、自分のことを気にかけてくれる数少ない友人で、幼馴染でもあるテリアのために、ある罪を犯してしまい、捕らえられてしまう。
そのままシレンは、国が秘密裏に研究していた異世界への転移実験の被験体にされてしまい、異なる世界に送られることになった。

場所は変わって、20☓☓年の東京。
社会人2年目の秋月伸也は、最近になって自分が発達障害だとわかり、新卒で入った会社を退職後、障害者就労支援施設で求職をしていた。
彼は青年労働者を支援する団体「YWM」に関わっていたが、異世…続きを読む