日常の記録って、当人にはどうでもいいんだけど、あとで見た時に、ふん。って鼻を鳴らすようなものが混ざっていることがある。 それがいいのか悪いのか、実のところ、単に変なのって笑いの代わりのことの方が多いはずだけど、そういうあぶくのようなものが集まると一つの雲のような形になる。丁寧に描かれたスチルには質素な味わい深さがあって資料として価値が高い。大変よろしい。
この作品は、ドラマや映画のようなシーンや状況が、全知の視点から描かれている小説のように読めます。全体の構成や描写も良くできていると感じます。ぜひお勧めします。
バレリーナ達のリアルが瑞々しく繊細に描かれています。舞台上では軽やかに舞う彼女達の日常を貴方はそっと覗くと同時に、そのほろ苦い美しさに魅了されることでしょう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(1287文字)