概要
今月10日に“惣菜さとう”が閉まるらしい。
大学時代の知り合いから送られてきたLINEを見た僕は、居ても立ってもいられず、職場の大将に事情を話し、急遽青森県弘前市に行くことにした。
これは、人生で後悔しないための旅。そして、僕が今まで通ってきた軌跡をもう一度歩き直す、追憶の手記。
※6月7日の『目的消失〜』の後に本来一話分挟まっていたのですが、規約に引っかかるとかで公開停止になってます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!某テレビ局の深夜ドラマ枠さん、狙うなら今。
惣菜さとう閉店のニュースを見たのは青森テレビの「わっち!!ニュース」だったと思う。それはもう夥しいメニュー札に寄せ書きの敷き詰めは凄まじく。凄まじいと書いても、それは皆さんの想像の軽く8倍は有ります。ここ迄愛されて、弘前現地人ではないものの、閉店のニュースは切ないなが有りました。
今作は、一回フィードに乗ってちらり見たものの、まあ上手く乗ったかなでその時はスルーしたと思います。ただ今回読み直す機会が訪れて、そうなんですよね。意外と皆さん知らないと思いますけど、人生って思った以上に順調では有りません。
作者は歩んだ道を立ち止まり、そこで別の道を歩む事を選んでいます。それは誰がどう言おうと尊重さ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!すべては弁当のために! 二泊三日のきまぐれ一人旅
弘前大学の近所にある定食屋『惣菜さとう』は、三十年以上、地元の学生に親しまれてきた地元の名店。その店が閉店するというニュースを聞き、青森まで片道25,460円をかけて、思い出の弁当を求めて二泊三日のプチ里帰りした作者の綴るルポルタージュです。
ひとつの弁当を食べるために大金をかける。なんとも奇矯な帰郷ですが、そんな変わり者なだけあって短い文章の中にも読者を引き付ける可笑しみがあります。
学生時代を過ごした街に戻ってきて作者が感じたのは青春の残り香。
大学を訪問し恩師の小言を聞き、生協職員の優しさに癒やされ、変遷した街並みを眺め、かつて住んでいたアパートの前を通り過ぎる。ふと脳裏…続きを読む - ★★★ Excellent!!!懐かしいなぁ・・・
私も地方国立大学、と言っても、地元の岡山大学で、小学5年で鉄道研究会に「スカウト」されて通い始め、大学にも現役で入り込んで卒業し、一時他県に出たものの現在も岡山市内に居住しているので、状況は違いますけど、学生街という場所に関しては、まったく同一の感覚を持っています。
ただ、とことん出世している人もいる半面、私のようなどこぞにドロップアウトしてそこで生息している人物もいるというわけで、中途半端な「幸せ」とやらを描く人間ばかりをありがたがるような人物は、意外にいませんね。
~田中角栄氏を首相にしたのも刑事被告人にしたのも、岡山大学の先輩です(苦笑~汗)。
弘前大学は、私が大検から大学に行けた…続きを読む