惣菜さとう閉店のニュースを見たのは青森テレビの「わっち!!ニュース」だったと思う。それはもう夥しいメニュー札に寄せ書きの敷き詰めは凄まじく。凄まじいと書いても、それは皆さんの想像の軽く8倍は有ります。ここ迄愛されて、弘前現地人ではないものの、閉店のニュースは切ないなが有りました。
今作は、一回フィードに乗ってちらり見たものの、まあ上手く乗ったかなでその時はスルーしたと思います。ただ今回読み直す機会が訪れて、そうなんですよね。意外と皆さん知らないと思いますけど、人生って思った以上に順調では有りません。
作者は歩んだ道を立ち止まり、そこで別の道を歩む事を選んでいます。それは誰がどう言おうと尊重されるべきと思います。当事者と組織のどちらも気まずさがあったら、それは先々幸せでは無いと思いますから。
この暗い時代で、私達はどうあるべきかは。立ち止まれる時に、直感で思った事が全てと思います。
そして、もっと作中に女性が出ていれば…今後テレビ東京の深夜枠ドラマは固いですね。どうするどうなのカクヨム。もっと押しなさいよです。
弘前大学の近所にある定食屋『惣菜さとう』は、三十年以上、地元の学生に親しまれてきた地元の名店。その店が閉店するというニュースを聞き、青森まで片道25,460円をかけて、思い出の弁当を求めて二泊三日のプチ里帰りした作者の綴るルポルタージュです。
ひとつの弁当を食べるために大金をかける。なんとも奇矯な帰郷ですが、そんな変わり者なだけあって短い文章の中にも読者を引き付ける可笑しみがあります。
学生時代を過ごした街に戻ってきて作者が感じたのは青春の残り香。
大学を訪問し恩師の小言を聞き、生協職員の優しさに癒やされ、変遷した街並みを眺め、かつて住んでいたアパートの前を通り過ぎる。ふと脳裏をよぎるのは片思いの女子を同級生に奪われた悔しさ。愚かしくも愛おしい青春の痕跡をたどる姿は、読み手の我々にも追憶と郷愁の念を呼び起こします。
そして旅のメインである『惣菜さとう』を訪れた作者ですが、なんと弁当は売り切れ。しかも翌日は定休日。弁当は最終日まで持ち越しとなってしまいます。はたして思い出の弁当にありつけるのかと、いきあたりばったりな旅の様子が最後までハラハラさせてくれます。
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲 優詩)
私も地方国立大学、と言っても、地元の岡山大学で、小学5年で鉄道研究会に「スカウト」されて通い始め、大学にも現役で入り込んで卒業し、一時他県に出たものの現在も岡山市内に居住しているので、状況は違いますけど、学生街という場所に関しては、まったく同一の感覚を持っています。
ただ、とことん出世している人もいる半面、私のようなどこぞにドロップアウトしてそこで生息している人物もいるというわけで、中途半端な「幸せ」とやらを描く人間ばかりをありがたがるような人物は、意外にいませんね。
~田中角栄氏を首相にしたのも刑事被告人にしたのも、岡山大学の先輩です(苦笑~汗)。
弘前大学は、私が大検から大学に行けた頃に知り合ったとある先輩の母校でもあります(真鍋照雄氏~大学図書館に資料があるそうです)。
機会を見て、ぜひ、弘前市にも行ってみたいと思っております。
追記:私の父方の祖父が、富山県高岡市の出身です。