鍛冶師の弟子～最強な師に届く一撃を求め学園へ～

ある田舎に鍛冶師とその弟子がいた。
　鍛冶師は弟子に剣術と刀術、格闘術、魔法、異能全てを教えていた。
　地味な素振りから実践想定の模擬戦闘まで全ての訓練を為していた。
　弟子は今まで師から1本も、一撃すら与えたことは無い。
　師は強かった。
　いつかの負傷で右足が不自由の中,杖をつきながらの訓練。
　そこから繰り出されるとは思えないほどの速度、威力の打撃、斬撃、風圧。
　努力を重ねても追いつける気が全く起きないほどに。
　それを10年続けても師匠に傷1つ、肌ひとつ触れたことは無い。
　その中、あることを師は思いつく。
　師匠から超えようとするからダメなんだ…と。
　それを思いついた師は弟子にそのことを相談した結果。
　弟子は外の世界にある学園に行けと言われた。
　そして田舎を出て、初めてのモ…続きを読む