きっとこれが純愛だ

「うぉぉぉおおおおおおお」
　主人公滝優太は死にものぐるいに自転車をこいでいた。
　理由は明快、寝坊したからだ。
　バイトの面接日だと言うのに前日親友の智樹と寝落ち通話なんてことしていた自分が悪いのだが…。
　周りの景観なんて目に映らない速度で駆け抜けていた。
　そんな折奇跡的、いや天文学的確率だろうか？
　面接先のバイトの制服を着た人が走っているのが目に入る。
　急ブレーキをかけて自転車をその人との10m先くらいで止め、相手に目を向ける。
「すみませんそこの人！もしかして遅刻しそうですか！？」
「え！？」

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　ある日の放課後、智樹が用事ができてその日の予定がおじゃんになった。
　その日はそれ以外特に予定はなく、学園内を気の向くままに歩いていた。
　外の空気が浴びたくなり屋上へと行くと…続きを読む