女主人公の介護ドライバーに忍び寄る影

30話以上読んでからのレビューです。

今作は、冒頭からいきなり不気味なイメージから始まります。
仕事中に突然のあおり運転を受けた女主人公は、恐怖の原因が過去の出来事にあるのかと疑念を生じさせるのですが…。

あおり運転という、昨今話題の迷惑犯罪行為をテーマに描かれたホラー兼スリラーでもある作品です。
リアルな状況を演出するのに長けた作者さまが、これでもかとばかりに恐怖をあおって私たち読者を物語世界に引き込みます。
読者は、主人公の過去からこの事件の真相を探ろうとしますが、暗雲立ちこめる状況に終始ハラハラでした。

メインストーリーは、運転を不安がる介護利用者の老人との会話から、周辺の登場人物とのやり取りが中心となっていきます。
逃げられない状況で、いかに相手から身を守るのか?
女主人公は果たして、同乗者のご老人を守って無事に施設へ帰れるのか?

常識を超えたドライバーを、相手にする彼らが生き延びれることを祈りつつ、先を読み進めるのがドキドキハラハラです!

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