概要
ファンタジーとは〈不可視を可視化する〉の意。紙一重の世界へようこそ
「――見つけた」
京都、五條松原橋の上。大学一年生の深月を掴まえたのは、腰まで届きそうな黒髪を無造作に束ねた、まったく化粧っ気のない、しかしぞくりと鳥肌が立つくらい美しい娘――紫子だった。
人違いだったものの、深月はその日から、事あるごとに現実から逸脱する紫子にふりまわされるようになる。
果たして、本当に人違い――?
これは、行き場を失った屋敷神のために京を駆けまわる紫子と、仔兎のような彼女を放っておけない深月の、錦絵呪具『月百姿』が取り持つご縁の物語。
祓戸家の秘蔵っ子、紫子が繰りだす〈紙一重〉の妙技を、とくとご覧あれ!
京都、五條松原橋の上。大学一年生の深月を掴まえたのは、腰まで届きそうな黒髪を無造作に束ねた、まったく化粧っ気のない、しかしぞくりと鳥肌が立つくらい美しい娘――紫子だった。
人違いだったものの、深月はその日から、事あるごとに現実から逸脱する紫子にふりまわされるようになる。
果たして、本当に人違い――?
これは、行き場を失った屋敷神のために京を駆けまわる紫子と、仔兎のような彼女を放っておけない深月の、錦絵呪具『月百姿』が取り持つご縁の物語。
祓戸家の秘蔵っ子、紫子が繰りだす〈紙一重〉の妙技を、とくとご覧あれ!
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