そのことが本当に良く分かる作品。 日本社会の暗部が抉り出されています。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(218文字)
タイトルのセンス。夜泣きする子の育児大変ですね。とくにワンオペ育児のお母さん。
主人公の母親は、生後二か月の赤ん坊を必死にあやしていた。夫は仕事から帰ってこない。主人公が考えられる限りのことを試しても、赤ん坊が泣いている理由が分からない。どこかの誰かの言葉を思い出して、いろいろと試すが、やはり泣き止まない。 頭に流れるニーストピック。誰かの言葉。そして見つからない答え。 ふと、主人公は夜の中に足を踏み出す。 パソコンやスマホで「正しい母親」と検索しても、きっと十分な答えを得ることはできないだろう。主人公に救いを、と願わずにはいられない一作でした。 是非、御一読下さい。
母親視点の子育て、その心境──もしも、今まで出来ていたことを奥さんが出来なくなっているのなら気をつけて欲しい。声にしないんじゃなくて、声の出し方すら忘れてしまう程の苦労をしているのだろうから。そして、今から新しい命を授かるお母さんへ。これも一つの未来、貴女が辿るかもしれない未来なのです。だけどどうか悲観しないで、パートナーと助け合いながら頑張って欲しい。声の出し方を忘れる前に、心が砕けてしまう前に貴女を支えてくれる人を見つけておいてくださいね。でないと、きっと貴女は真夜中の檻に囚われてしまうから。
お母さんは閲覧注意かな。フィジカルメンタル双方オバケのパワフルママなら軽傷かもしれないけど、多くのお母さんは重傷を負うと思います。子育てを「手伝ってる」なんて決して言わないお父さんも重傷かも。うちの母もこうだったのかなぁ。僕は宵っ張りで癇癪持ちだったから。これもいい思い出……になるのかな。それでもかわいい我が子なのか。
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