概要
あなたはいくつ「ものさし」を持ち合わせていますか?
とても真面目で優しい熊さんが、なぜ友達を失ったのか。
きっとあなたにはわかるはず。
きっとあなたにはわかるはず。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!熊にとっては優しさでも、相手によっては優しさにならないこともある。
この作品では、森に住む「熊」を主人公として、ほかの動物たちとのかかわりを描きながら、「たったひとつの『ものさし』を押し付けるとどうなるか」ということを書いています。
柔らかい語り口の童話なので、すっと入る内容ですが、読んでいくときっと誰しもが「あること」に気づく内容になっていると思います。
特にこの作品では「熊からみた正義」や「優しさ」が描かれています。「正義」や相手を思った「優しさ」は一見いいもののようですが、これも押し付けてしまえば相手にとっては苦しいものになります。
さて「熊」は、どうして自分の「ものさし」を相手に押し付けてしまったのでしょうか。
気になった方は、この物語…続きを読む - ★★★ Excellent!!!可愛い動物たちが紡ぐのは、深く考えさせられる童話
とある森で、ひとりぼっちで暮らしていた一頭の熊。ある日、鳥が運んできた種から見たこともない木が育ち、甘い香りの花や美味しい木の実をつけました。森が豊かになっていくと、森に住みたいという動物も増えて、熊には友達がたくさんできました。
けれども熊はしだいに、動物たちのあることが気になり出して……。
可愛らしい動物たちがたくさん登場して、ほっこりとした雰囲気がありながら、深く考えさせられる内容の物語です。
熊さんはどこで間違ってしまったのか――?
絵本にして子どもたちに読み聞かせ、話し合ってみたいですね。また、大人が読んでも、「自分も熊さんのようなことをしていないだろうか?」と、ふと考え直す…続きを読む