福沢諭吉『学問のすすめ』を読もう！

『学問のすすめ』は、多くの人が聞いたことがある本だろう。
――しかしその一方で、読んだことがない人が大部分だろう。
『学問のすすめ』は全一七編からなっているが、福沢諭吉自身、初編以降を書く予定はなかったらしく、この書の一編一編の議題に順序があるわけではなく、全体の構想もあるわけではない。
しかし、この書には福沢諭吉の思想が一貫してにじみ出ている。それは、実学の重要性、独立の精神、新社会と新秩序の建設、などである。