第14話【中川清秀《ナカガワキヨヒデ》】

第14話【中川清秀ナカガワキヨヒデ


時の移ろいは激しきものよ。

織田信長は惟任日向守コレトウヒュウガノカミ(明智光秀)に弑逆シイギャクされその日向守を羽柴筑前守ハシバチクゼンノカミ(羽柴秀吉)が討った。

儂は羽柴に合力し貢献した。

天正11年(1583年)織田家中の覇権を賭けて羽柴・柴田の戦となった。

我が軍勢は大岩山砦に於いて高山右近殿、三好信吉殿等と共に3,000の兵にて布陣をした。


『『敵襲にございます!』』

「何事か」

「佐久間盛政勢が押し寄せてまいります!」

「中川殿。数が違い過ぎまする。共に退かれよ!」

「否。断る!高山殿は退かれよ!猶予はござらん故早う!」

「ご武運を!」

高山殿等は退き我が中川勢が佐久間盛政勢を足止めせねばならん。

「皆の者!佐久間盛政、相手にとって不足無し!意地を見せよ。」

倍はあろう相手に命尽きるまで武を奮い続けた。


中川清秀ナカガワキヨヒデ】討死(享年42歳)

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