第15話【木村重成《キムラシゲナリ》】
第15話【
慶長20年(1615年)5月、大坂城の堀は埋められ真田殿の出丸は破却されてしまった。
事ここに及んでは野戦に及んで内府殿へ乾坤一擲の痛撃を与え首級を頂戴致すほかになしと真田殿(真田信繁)・後藤殿(後藤基次)・毛利殿(毛利勝永)・長宗我部殿(長宗我部盛親)・明石殿(明石全澄)ら諸将と結論が一致した。
牢人衆の諸将が命を懸けているのを生まれた時から豊臣譜代の臣たる私が命を張らずして如何としようか!
長宗我部盛親殿と共に八尾・若江方面へ出陣した我らは徳川方の藤堂高虎隊・井伊直孝隊と遭遇した。
我が軍勢は藤堂隊の右翼に狙いを定め攻撃を開始した。
「かかれ!豊臣譜代・木村重成見参!」
藤堂隊を退けたものの散会してしまった兵を集結し、休息をとらせた。
が、井伊直孝隊と再度刃を交える事となった。
最早これまでか…ならば!!
「徳川方の者どもよ豊臣譜代の散り様その眼に焼き付けるが良い!」
最期の槍働きが出来た私は幸せであった…
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