概要
現代の日本で妖は知識として残され、娯楽商品としての進化も遂げている。
しかし、妖も人間の文明と共に進化し、人に姿は見えずとも、紛れるように暮らしていた。
そして平和な世を保つ為、人間から信仰を得ている妖にはお役目が与えられている者もいる。
人間以外の迷える魂を導くのは、送り狐。
それらの力を十二分に発揮させる存在が、統率者。
白狐の華火の血筋は優秀な統率者が多く、特に両親は伝説の統率者として名が知れ渡っている。
けれど華火にはこれといって秀でたものがなく、得意と言えるものはお天気占いだけ。そして体も弱い。
だから、家族の者以外から役立たずと罵られてきた。
そんな華火も、ようやくお役目に就く事に。
けれど、これからを共にする相手は、問題児と噂される送り狐達
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!仲間と共に成長する姿に感動!今すぐにでもアニメ化して欲しい世界観!
『雪解けの季節、神に愛されし白狐が下界へ姿を現す。統率者となるその狐は、全ての妖狐を統べる者なり。この者を手に入れた狐は同等の力を得るだろう』
予言の年に、送り狐の統率者になった華火。
体も弱く、できることは少ない。
だからこそ、神に愛される華火。
足りないものがあるからこそ、補いあう仲間がいる。
足りないものがあるからこそ、成長がある。
全部揃って無双するんじゃなくて、一歩一歩前に進んでいく姿に胸を打たれます。
白蛇のおじいちゃんに、万屋の狸。
どんどん出てくる魅力的なキャラクターと、圧巻のバトルシーン!
もう本当にキャラがどのキャラもすごく生き生きと物語の中で自分のお役目…続きを読む - ★★★ Excellent!!!神に愛された白狐は苦悩する
妖の世界を舞台に、妖を主人公として書き綴られてゆく現代ファンタジー。妖の力を宿した人間ではなく、妖そのものが主だったキャラクターなのがオリジナリティ溢れていて素敵に思いました。作中に、おどろおどろしい雰囲気はなく、むしろ美しい描写が多くあります。面白さゆえ、短時間で一章末まで読み進められました。
人化しているとはいえ、妖。人ならざる力を持ちながらも、人の世界に紛れて暮らしています。彼らには彼らの掟もあり、世の理すら彼らの存在を認めている様子。
送り狐とは、統率者とは、印付きとは……
そんな、ファンタジー好きの心を掴む数々の効果的造語が違和感なく胸に吸い込まれてゆきました。
バトルシーンも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!妖狐が跋扈する世界へようこそ!覚醒しろ、周りはイケメンばかりだぞ!
まだまだ覚醒編だけど、今後の展開が楽しみです。
独特の世界、戦いも独特だ!
あの世へ行けない霊達の闇を払え!
そして、自分の心の闇も!
敵は何者か、組織の上の者は?
襲って来た者との因縁も絡み、話は重層的な要素を見せる。
そのような中、彼女はどう立ち向かって行くのか?
能力は、どのような進化を遂げるのか?
まだまだ、話は序の口である。
脇役達も、出て来る小物や小者まで、なかなか興味が尽きないが、神秘的であり、人間的であり、霊的でありという妖の世界を、覗いてみようではないか?!
あなたの街の夜闇にも、彼等の世界が広がっているかもしれない!
是非、ご一読ください!