『雪解けの季節、神に愛されし白狐が下界へ姿を現す。統率者となるその狐は、全ての妖狐を統べる者なり。この者を手に入れた狐は同等の力を得るだろう』
予言の年に、送り狐の統率者になった華火。
体も弱く、できることは少ない。
だからこそ、神に愛される華火。
足りないものがあるからこそ、補いあう仲間がいる。
足りないものがあるからこそ、成長がある。
全部揃って無双するんじゃなくて、一歩一歩前に進んでいく姿に胸を打たれます。
白蛇のおじいちゃんに、万屋の狸。
どんどん出てくる魅力的なキャラクターと、圧巻のバトルシーン!
もう本当にキャラがどのキャラもすごく生き生きと物語の中で自分のお役目をまっとうしています!
セリフの一つ一つが愛しい。
とても大事なことを教えてくれる作品です!
最高です!
今すぐにでもアニメになって欲しい!
子供たちにも見せたいです!
第二章も楽しみにしています!
妖の世界を舞台に、妖を主人公として書き綴られてゆく現代ファンタジー。妖の力を宿した人間ではなく、妖そのものが主だったキャラクターなのがオリジナリティ溢れていて素敵に思いました。作中に、おどろおどろしい雰囲気はなく、むしろ美しい描写が多くあります。面白さゆえ、短時間で一章末まで読み進められました。
人化しているとはいえ、妖。人ならざる力を持ちながらも、人の世界に紛れて暮らしています。彼らには彼らの掟もあり、世の理すら彼らの存在を認めている様子。
送り狐とは、統率者とは、印付きとは……
そんな、ファンタジー好きの心を掴む数々の効果的造語が違和感なく胸に吸い込まれてゆきました。
バトルシーンも秀逸で、臨場感たっぷり。熱い展開に、女子・男子問わずハマること間違いなしです。流れ的にはそろそろ恋愛パートが見え隠れするころだと感じましたので、そこにも大きな期待を寄せていたり。
損はしませんので、ぜひ御一読していただきたい作品です。
まだまだ覚醒編だけど、今後の展開が楽しみです。
独特の世界、戦いも独特だ!
あの世へ行けない霊達の闇を払え!
そして、自分の心の闇も!
敵は何者か、組織の上の者は?
襲って来た者との因縁も絡み、話は重層的な要素を見せる。
そのような中、彼女はどう立ち向かって行くのか?
能力は、どのような進化を遂げるのか?
まだまだ、話は序の口である。
脇役達も、出て来る小物や小者まで、なかなか興味が尽きないが、神秘的であり、人間的であり、霊的でありという妖の世界を、覗いてみようではないか?!
あなたの街の夜闇にも、彼等の世界が広がっているかもしれない!
是非、ご一読ください!