ライトノベルの域を超える歴史小説!

あらすじ・・モンゴル帝国の創始者チンギス・カンの長男、ジョチと彼に仕えたクナンの物語から始まり、チンギス・カンがライバル国のホラズム侵攻に踏み切るまでが描かれています。(第3部33話まで読んだ感想になります)

おすすめポイント①・・・この時代の資料は少ないと思うのですが(個人的な感想です)著者がまるでその時代に生きていたかのように詳細に描かれています。私自身も歴史小説を書いているのですが、いったいどうやったらこんな作品が書けるのかと、驚嘆しました!

おすすめポイント②・・・表の歴史と裏にあった都市の物語が秀逸。モンゴル帝国にある程度詳しい方ならホラズムとモンゴル帝国との戦争の経緯をある程度ご存じかもしれません。ただ、この作品で描かれているブーハラー(ブハラ)でどんな攻防があったのか、長老たちが何を考えどのように死んでいったのかはご存じないのではないでしょうか。この作品ではこちらも少し悲しい物語として描かれています(私の私感です)

著者がライトノベルとして執筆されたのかどうかはわかりませんが、その域を大きく超えた歴史超大作としてぜひご一読をお勧めします!

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