お馴染み異世界転生聖女ものなんですが、ちょっとずつ変な方に転がります。
真面目に聖女の務めに励むでなく、妬まれて追放されるでなく、逃げ出してスローライフするでもない。
派手な癒しの魔法とか使えないもんだから、のんびりと趣味の音楽にうつつを抜かし、楽チン神殿生活を満喫するって、それでいいのか。
そして隣国の皇太子達に求婚される。でも彼ら二人は溺愛してこないし、聖女の人柄に惚れたとかでもない。
ただ身柄の確保が目的という身も蓋もなさ。ある目標を達成したら聖女のことなんか放り出しても構わないくらいにすら見えるのが、イケメンなのにひどい。かといって悪い人達じゃないんですけどね。
皇太子達は立場も力量も容姿も対等、主人公ノアからの気持ちも対等。二人のどっちかとどうにかなるのか。そして神殿で起こった騒ぎはどうなるのか。
決着が着く前に最新話に追いついてしまいました。
サクサク読める文章は、さすが書籍化している作家さま。序盤からすんなり読ませてくるし、登場人物が把握できなくなるなんてことも皆無でその筆力にうなりました。
最終回まで楽しみにしています!