ちょっと真似できない作品、圧倒される

ホラズムという国と、モンゴルの国の物語なのだと思います。
細かいエピソードが絡みあい、情景を描いては消えていきます。

まだ途中までしか読んでいませんが、傍注や人物名の発音などから、作者の深い知識を感じます。

ホラズムはイスラムの国、モンゴルはおそらくイスラムと仏教?の国だと思うのですが、筆者の方はイスラムの細かい知識にも詳しく、相当の知識をもっておられると思います。
これら全体を俯瞰するのには、相当な力(特に語学力)がないとできないと思うのですが、やすやすと描かれているので、凄いなと思っています。

ゲセル・ハンの物語を聞いたことがあるのですが、モンゴルの吟遊詩のように、アラビアン・ナイトのように、興味深いエピソードの連続を聞いているように感じました。

作者の力量に唸るだけです、なかなか書けない物語だと思います。

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