Wisteria─ウィステリア─＜Oswald・過去編＞

※前作『Oswald－オズワルド－』の過去編です。前作をお読みいただくと、世界観がより分かりやすいと思います。

　ニコラシュ共和国の施設で暮らす魔術師オズワルドは、戦争を繰り返す国家と自身の仕事に耐えられず、仲間と共に逃亡を企てる。
　隣国ヴェスパー王国へ逃れ、更に遠くの地へ亡命しようと、女王陛下との交渉に挑むオズワルド。その場で抱えている秘密を暴かれた彼は、死と生の狭間で、長い時を生きる魔女と巡り合う。
　友との別れ、メセチナとその弟子であるルカ、そして皇太女ウィステリアとの出会い。やがてそれらが、オズワルドの『生きる意味』に影響を与えていくのだが──。
　前作『Oswald』では28歳である魔術師オズワルド・ミーティアが、17歳だった頃の物語です。