そうだ京都(左京区岩倉)、行こう。

岩倉具視といえば王政復古を実現させた政治家として有名です。

しかしかつて公武合体を進めるために幕府に協力し、ある一件を成功させたことから攘夷派の不興を買い、謹慎、果ては出家を命じられた過去がありました。

本作は洛外へと追放となった彼が、暗殺の恐怖から逃れるために洛北の岩倉村にあった邸宅を購入し、家族と静かに暮らす様が描かれます。

そこである時、彼を密かに訪ねてきた一人の侍と出会い、その邂逅こそが彼の人生を大きく飛躍させることになるのですが、その侍が誰なのかは読んでからのお楽しみです♪

現在も国指定史跡として残されている彼の幽棲旧宅。
かつて彼と言を交えるために、洛中より10キロ程も離れたこの場所に大久保利通や坂本龍馬もこっそり通ったとされています。
この作品を読んだ後、訪ねてみたくなること間違いなしです!

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