破天荒な振る舞いに隠された切ない真実――。

常に冷酷無比で、人にどう思われようが己の志を完遂すべく合理的に判断し、徹底して行動する――。

そんな人間として多くのドラマや小説に取り上げられてきた織田信長ですが、こちらの作品によって、母親の愛情を渇望する様や、彼が抱える不安や葛藤、死生観などに触れることが出来、「そうだ。彼もまた血の通った一人の人間だったんだよな」と改めて考えさせられます。

数々の破天荒エピソードの裏に隠された、一人の男の「孤独」に迫る本作。
読後、貴方の「織田信長」に対するイメージも一変するかもれしれません。
歴史に興味のある方も、そうでない方もぜひご一読を。

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