『帝都書記官』の続編となる本作。
帝国東方面総司令部総司令の松河原(お茶目な閣下)と、その書記官である佐渡(閣下の有能なお守り役)が今回も様々な事件の解決に奔走します。
その事件がまた本当に些細なものから、軍や政治絡みのスキャンダルまでと、実に幅広い。面白い。また気を張って文章を追わずとも事の顛末が描かれるので、1話1話が非常に読みやすいです。
これは作者様の優しさというか筆力によるものでしょう。
大正浪漫を彷彿とさせる世界観に、推理ミステリーの要素が絡まり、その辺りの設定がお好きな方には特に刺さる内容だと思います。
かの有名なシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンよろしく最高のバディ関係である松河原総司令と佐渡書記官。
まだお読みでないという方。二人の活躍に是非ともご注目下さい。
前作からお読みすることをお勧めします。