第12話
「と、言うことで、俺たち付き合います」
「「え!?まだ付き合ってなかったの!?」」
エミリと将来を誓いあってから20分後。エミリは現在、とある理由につきまたまた気絶中である。
そんな気絶中のエミリを、ほっぺたをつついたり、伸ばしたりして遊んでいた暁斗。しかし、中々起きなかったのでこうして両新に一足早く報告をしていた。
しかし、暁斗の予想とは見事180度違い、逆に付き合っていないことを驚かれた。
そらそうである。なぜならこの両親、平気でエミリが暁斗に対してほっぺチューしてるのを見たことあるし、毎食食べさせ合いっこをしていることも知っている。
そんなのを毎日見せられていたら付き合っていると思うのと当たり前の話である。なんなら既にやる事やっていると思ってもいた。
だがしかし、現実は奇妙なことにも全くの真逆。
「父さんたちは俺達が既に付き合っていると思ってたの?」
「「逆にあれだけ見せられて付き合ってないと考える方がおかしいのでは?」」
正論である。
「おい秋斗。今から父さんがお前に対して一般的な恋愛価値観を教えてやる。来い」
「あっ、ちょ――――」
悠人に引きずられるようにして部屋を出ていく暁斗。丁度よく入れ替わりにエミリがリビングへと姿を現す。
「……あれ、アキトは……?」
「うーん……ある意味説教かしら?」
「なんということだ……」
「しっかり、アキト」
その後、しっかりと悠人に恋愛価値観を教えてもらった暁斗。それを聞き、現在の暁斗の心の中は『不甲斐ない』という気持ちでいっぱいだ。
「あんな……あんな露骨にエミリはアピールしてくれたのに気づかないとか……もうマジで鈍感系主人公馬鹿にできない……っ」
「わ、私も言葉にしないのが悪かったから………」
いや、この件に関してはエミリは全然悪くは無いだろう。100パーセント、暁斗が悪い。
「……いつからだったんだ?エミリが俺を好きになったのは」
「三年前かな……」
「マジか……そんなに長くエミリのことを待たせてたのか……」
その事を聞いて更に落ち込む暁斗。それを見てエミリはアキトに抱きついた。
「別に、大丈夫だよ?」
「エミリ……?」
「空いた時間は、これからの時間で埋めればいいんだから……ずっと一緒にいようね……」
「結婚しよう」
「うにゅっ!?」
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本来ならもう少し続ける予定でしたが、あまりにも私がラブコメを書けないので、多少強引ですがこれで終わりにしたいと思います。
ラブコメのラノベを買うまで、暫くラブコメ系は書きません。
ドイツ人の美少女義妹は既に付き合っているつもりでいる。 結月アオバ @YuzukiAoba
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