ハッピーマーダー・リフレイン

普通の男子高校生、桐島道也はひょんなことから幼馴染への恋心を自覚することとなった。具体的には殺人だ。彼は衝動的に幼馴染である彼女をハサミで滅多刺しにして殺害せしめたのだ。
衝動的な殺人だ、その罪はすぐさま露見することとなる。現行犯で逮捕された道也は、現実を受け止めきれないながらも罰してもらおうと、事の次第を刑事に語る。

「普通だな」

冷淡な声で事件を評したのは、刑事ではなくいつの間にか取調室に現れた謎の男だった。
男は時の悪魔を自称し、道也に囁く。

「後悔しているだろう」

彼は時を逆行する。もう一度彼女に会うため、そして彼女の命を取り戻すために。