概要
夜の高速道路、真夜中の灯台。
内気な性格で、ひっそりとした学校生活を送る中学3年生の野枝実。
野枝実には密かに思いを寄せている人がいる。
それは隣のクラスの担任である湊先生だった。
結婚していて、父ほど歳の離れた湊先生。
時間の中を流木のように漂い、うつろう二人の12年間の物語。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
野枝実には密かに思いを寄せている人がいる。
それは隣のクラスの担任である湊先生だった。
結婚していて、父ほど歳の離れた湊先生。
時間の中を流木のように漂い、うつろう二人の12年間の物語。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!三十七度の微熱
私小説のような濃密な体験だ。
少女が大人になってゆく、十二年あまりがえがかれているが、この道筋は真っすぐに伸びてゆかず、突如として前後不覚の「感覚の沼」が出現する――それはこの少女自身の刻んできた文脈から立ちどころに逸脱して、まるで水芭蕉の群生地のように、至るところに出現するのだ。何が起こったのだろうか?
先生が通る。先生を見かける。先生のけはいを壁越しに感じる。それだけだ。
しかしながらもうそれだけで、焼け木杭のように勃然として、先生への思慕の念が熾ってしまう。自分を抑えることにかけては人より長けていそうな少女のなかで、ただ一つ、抑えのきかない暴れものが棲んでいるこの沼は、白昼公然…続きを読む - ★★★ Excellent!!!素晴らしい純文学作品
カクヨムで、ここまで美しく切ない恋物語に出会えるとは……感動に包まれました。
季節を感じる文章、風や空、自然の豊かな描写、そして何より登場人物たちの心の変化が丁寧に美しく書かれています。
恋の煌めきや恋の温度……大人の恋の物語です。
主人公は儚げな印象のある野枝実。複雑な家庭環境の中で育ち、中学生の時は内気な野枝実でしたが、成長と共に芯の強い素敵な女性に成長します。
その野枝実が恋心を抱くのは中学生の時の学校の先生の湊先生です。色香を感じさせる大人の男性です。
二人の恋物語を軸に登場人物たちの人生が書かれています。
先が気になるけど読むのがもったいない程の純文学です。作者様の筆力の素…続きを読む