このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(166文字)
怪奇現象あり、生きた人間の怖さあり、腐臭の漂うような生理的な嫌悪感も漂いつつ……バランス絶妙な「コワキモッ!」って感じの短編ホラーです!
文学の中でくり返されるフレーズって癖になるものですけど、この物語の主人公も、なにか通常のホラーとは違ったものに取り憑かれちゃったのかもしれないですね……。シンプルな擬声語がこんなに怖いものに変身するなんて。ギシギシ、ゴンゴンが呼び水になって、読みにきてしまった作品でした。
自主企画『【第5回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「バカップル」、「天然」、「方言」】』参加作品会社の先輩に電話で話をするという形式で続いていく物語。共同アパートで暮らしていると他の人の生活音が煩くてもめ事が……、なんてものは良く聞く話。そこから始まるホラーですが、そこから更に気持ち悪さは追加されていきます。さらっと読めて、がっつりうわぁ……となれる作品でした!
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