概要
私はリンゴと申します。ちょっぴり小柄な林檎の木でございます。
林檎を名産とする、ある美しい村。
水車小屋のそばに生えているリンゴは、果樹園の林檎と違って人間好みのおいしい実をつけることができない。
ただひとり、リップという身寄りのない娘だけが、リンゴの実を摘みにきてくれる。
リップに淡い恋心を抱くリンゴだが、ある日傷ついた男がリップの前に現れ……。
【自主企画参加用】
文体診断ロゴーン結果
①大宅壮一(84.6)/②阿刀田高(84.5)③松たか子(83.7)
水車小屋のそばに生えているリンゴは、果樹園の林檎と違って人間好みのおいしい実をつけることができない。
ただひとり、リップという身寄りのない娘だけが、リンゴの実を摘みにきてくれる。
リップに淡い恋心を抱くリンゴだが、ある日傷ついた男がリップの前に現れ……。
【自主企画参加用】
文体診断ロゴーン結果
①大宅壮一(84.6)/②阿刀田高(84.5)③松たか子(83.7)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この木なんの木、リンゴの木。酸っぱい実のなる木ですから。
とても柔和な童話らしい優しい文体と語り口で、木が主人公という物語ですが何の抵抗もなく世界に入る事が出来ます。
林檎栽培が盛んな村で、一本だけ原種に近いのか酸っぱい実をつける主人公のリンゴの木。リンゴの木にはきつねのサンサ、からすのガラというお友達。
ただそこにいるしかできない彼の、ちょっとおせっかいなお友達との関係も微笑ましく、メルヘンな感じで和みます。
そんな酸っぱい実を、摘みに来る女の子が一人。
リンゴの木が彼女に持つ感情は、きっと「恋」。
ふんわりした空気感の物語でありながら、ドキドキハラハラとする場面と、人の気持ちについて考えさせられる部分があったりと、ページをめく…続きを読む