概要
不羈奔逸の気がいずこともなく空中に微動している――国木田独歩「武蔵野」
【あらすじ】
鎌倉幕府末期。上野(こうずけ)新田荘の御家人・新田義貞は、倒幕の挙兵後、武蔵・小手指原にて幕府の大軍を撃破、明くる日、久米川に陣取る幕府軍をも撃退する。
ついに武蔵の最終防衛線、多摩川・分倍河原にて激突する新田軍と幕府軍。
しかし幕府軍は十四代執権・北条高時の弟、北条泰家が十万の援兵を率いて来ており、泰家は新田軍を敗走させる。
幕府軍に完膚なきまでに撃退された新田義貞。
逆転を画策する彼の下に、相模・三浦氏一門の大多和義勝が訪れる。
そして――幕府軍、新田軍の命運を決する戦いが、今、ここに始まる。
【登場人物】
新田義貞:上野(こうずけ)の御家人
脇屋義助:義貞の弟にして腹心
桜田貞国:幕府執権北条氏の一門
北条泰家:十四代執権・北条高時の弟
足利高氏:源氏名門・足利家当主、
鎌倉幕府末期。上野(こうずけ)新田荘の御家人・新田義貞は、倒幕の挙兵後、武蔵・小手指原にて幕府の大軍を撃破、明くる日、久米川に陣取る幕府軍をも撃退する。
ついに武蔵の最終防衛線、多摩川・分倍河原にて激突する新田軍と幕府軍。
しかし幕府軍は十四代執権・北条高時の弟、北条泰家が十万の援兵を率いて来ており、泰家は新田軍を敗走させる。
幕府軍に完膚なきまでに撃退された新田義貞。
逆転を画策する彼の下に、相模・三浦氏一門の大多和義勝が訪れる。
そして――幕府軍、新田軍の命運を決する戦いが、今、ここに始まる。
【登場人物】
新田義貞:上野(こうずけ)の御家人
脇屋義助:義貞の弟にして腹心
桜田貞国:幕府執権北条氏の一門
北条泰家:十四代執権・北条高時の弟
足利高氏:源氏名門・足利家当主、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!短い中に濃密な戦の息遣い、新田義貞3部作、結。
小手指原の戦い、久米川の戦い、そしてこの分倍河原の戦い。
武蔵野におけるこの連戦に勝利し、新田義貞は鎌倉幕府の本拠地、鎌倉への道を切り開き、幕府を滅亡させるという歴史の大きな流れを作ります。
これだけの偉業を成し遂げたにもかかわらず、今一つ同時代の武将と比べて人物の見えない新田義貞を、作者様は戦の点から描き出しています。
新時代の戦いを具現化し、軍の勢いをつけるため自ら先頭に立ち突撃し、退陣時には殿を務める、勇猛な男であると。
この3連戦は常に新田勢が不利な状況下で戦われましたが、こういった性格の男でないと勝ちを手にすることができなかったであろうと、強い説得力を持って読む私たちに迫ってきます…続きを読む