夏祭りのキューピッド

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（298文字）

祭り囃子に縁日の売り子の声
下駄の音を楽しげな笑い声が聞こえてくる様です。

あっ、もしかしたら…
これが好きって気持ち？
それが初恋なのか本人にも分からない。
そんな心に芽生えた淡い気持ちをそっと見守りましょう。

真昼ちゃんは恋のキューピッドがしたい。
それには夏祭りが大チャーンス！
ターゲットは、ユキちゃんにロング片想い中の岡田くん。
ユキちゃんとは仲良しだから、岡田くんと仲良しの沖くんを巻き込め！
岡田くんと沖くん、真昼ちゃんに仲良し3人グループのひとり涼子ちゃんで
ミッション・恋のキューピッド作戦会議がはじまる。

いや、中学生だし大した作戦でもないのですけれどね。
作戦通りには中々いかないわけで。
どうなる？　キューピッド！
矢は刺さり切らずにプラプラと垂れ下がっている感じ？

夏祭り。

ヒロインは、そこで恋のキューピッドになろうと男子友達の応援をすることに。

作戦会議面白いです。

夏祭り当日、ドキドキですね。

中学生の可愛い恋。応援したくなりますね。

可愛い恋でした！

仲良しグループな5人。真昼・ユキちゃん・涼子ちゃん・岡田くん・沖くん。
このうちカレカノ持ちは涼子ちゃんのみ。そしてどうやら岡田くんがユキちゃんのことを好きな模様！？
ここは勝手知ったる腐れ縁！　この恋を成就させずしてどう学生生活を送れと！？
かくして、真昼ちゃんは沖くんを巻き込み、岡田くん・ユキちゃん夏祭りのキューピッド作戦が展開されることとなったのであった！

ｷｭﾝｷｭﾝ学園恋愛物に定評ある無月さんが送るキューピッド作戦物！　さあ皆の者。このｱﾏｱﾏｷｭﾝｷｭﾝ戦場に飛び込みたまえ！！

友人の恋を応援するために夏祭りを使った計画をする主人公。恋を見守ったり、アクシデントが起きたり男の子側のヘタレに「あー、もう！」となったり。
甘酸っぱい物語です。

学生の頃は『夏祭り』って響きだけでもう恋の予感がしたものです。
学生と言っても、高校生くらいまでね。大学生ではないんですよ。

お母さんに浴衣を着せてもらって、慣れない草履を履いてね、髪も何かそれっぽくアレンジしてですよ。ドキドキしながら行くわけです。もちろん一緒に回るのは『友達』ではあるんですけど、そういう時って何かうまいこと女友達だけじゃなくて、男の子も一緒に行くことになってたりして。

さて、本作ではもうこの『男の子とも一緒に行く』というのが既に仕込まれている状態です。何せ真の目的は『恋が進展しないあの子とあの子をくっつけちまおうぜ』なんですから。

そんなこんなで夏祭りに行くわけです…続きを読む

私の住む街では、去年も今年も夏祭りがなく、花火も見られませんでした。
このまま「夏」を彩る大切なピースをはめられないまま秋を迎えることに、ひそかに寂しさを感じていました。
ですが、こちらの作品を読んで、ようやく「夏」が完成したような、そんな満たされた気持ちになりました。

内容としては、中学生５人の恋物語になります。
勇気が出せず、一歩を踏み出せない子。
恋心を向けられていることに気づかない子。
どの子も純粋で可愛らしく、読んでいてつい笑みを誘われます。
初々しい、爽やかな夏の恋物語です。
お手に取ってみてください。

これはとあるグループの夏祭りでの恋物語です。
主人公の真昼ちゃんは恋のキューピットになろうと奮闘します。彼女らはひとときの甘い恋のお話で、鈍感な岡田くんをユキちゃんにくっつけようとしています。そして、その恋は……。
実のでしょうか？　それとも……。

いい感じの雰囲気で終わり、きっとこの先も乗り越えていけると信じています。
楽しいひとときをありがとうございました。

高校生、男女５人のカップリングは、どうなるの？

夏祭りに浴衣とくれば、もうの恋の予感。
男の子、女の子の気持ちが、とても読みやすい描写で描かれています。

そう、そこの高校生男子諸君。
女の子をつかまえようとする、素敵なマニュアルがここにあります。
そして、女の子にとっても。

夏は終わったけど、秋祭りとかに、応用してください。
うん、まずは、グループ交際は第一歩かも。