夏祭りで女の子が浴衣を着てきたら、まずは『可愛い』と言おう!

学生の頃は『夏祭り』って響きだけでもう恋の予感がしたものです。
学生と言っても、高校生くらいまでね。大学生ではないんですよ。

お母さんに浴衣を着せてもらって、慣れない草履を履いてね、髪も何かそれっぽくアレンジしてですよ。ドキドキしながら行くわけです。もちろん一緒に回るのは『友達』ではあるんですけど、そういう時って何かうまいこと女友達だけじゃなくて、男の子も一緒に行くことになってたりして。

さて、本作ではもうこの『男の子とも一緒に行く』というのが既に仕込まれている状態です。何せ真の目的は『恋が進展しないあの子とあの子をくっつけちまおうぜ』なんですから。

そんなこんなで夏祭りに行くわけですが……、

ターゲット、なかなか打合せ通りに動いてくれません!
もう、馬鹿!女の子が浴衣を着てきたら絶対言う台詞があったでしょ!

なんて読者はやきもきですよ。
それっ、そこだ!言ったれ!って。

でも、このもどかしいのがまた可愛いんですよね。
そんなもどかしくも可愛らしい恋のお話です。そして、実は同時進行でもう一つの恋も動き出しているような――?

全6話、15000字くらいのお話ですけど、読みごたえも十分です。

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