第一部 第十二章 同じ種(しゅ)の中でさえも、どうして特定の力が特定の個体に吹き込まれるのか

 多数の個体には、天の星々の形と状態からの物である、しゅのように不思議な独特の能力が存在する。


 全ての個体は、ホロスコープと星座の下に存在する時から、しゅから受容する力とは別に、性質として、顕著けんちょな何かに作用したり顕著けんちょな何かを受容したりする特定の不思議な力と関係を持つ。


 (ホロスコープは、占星術で使用する、黄道十二宮における地表と太陽と月と惑星の位置関係である。)


 個体の独特の力は、

一部は、天の感化力によって作用し、

一部は、個体の物質が「世界の魂」に従う事によって作用する。


 物質が「世界の魂」に従うのは、実に、肉体が魂に従うような物なのである。


 (「世界の魂」は十九世紀の魔術師エリファス レヴィのアストラル ライトである。)


 なぜなら、人(の魂)は、肉体が人(の魂)の中に存在する、と感じているし、

人(の魂)は、物質についての人(の魂)の考えに従って肉体は動かされる、と感じているし、

人(の魂)は、人(の魂)が何かを恐れるか避けると、肉体は自発的に動く、と感じている。


 何度でも、天の魂が個体について考えると、天の魂に従って、個体の物質は動かされる。


 自然では、上の動きによる創造力によって、色々な不思議な物事が現れる。

 作用者の魂が同一の方向に傾くならば特に、色々な不思議な物事は、自然な力だけではなく、時には人工の力も含めて、色々な力を抱いて創造する。


 そのため、「ここで(、地上で)実行される全ての事は、事前に、(既に、)星々、諸天体の動きや考えの中で実行されている」とアヴィセンナは話している。


 このため、物事において、多様に配置された物質だけではなく、多数の人々が考えているように、多様な感化力と形が、多様な結果、傾向、配置をもたらす。

 本当に明確な違いではなく、独特な違いが(、物事において、多様な結果、傾向、配置をもたらす)。


 全てのものの「第一原因」である神は、物事が実行される諸段階を、色々な者に割り当てている。

 不変である神は、神意にかなうように、物事が実行される諸段階を、全ての者に割り当てている。


 「第二原因」(である「七つの霊」である「七大天使」)、天使、天の者は、肉体や物質の処理についてと、肉体や物質と関係が有る霊的なものの処理について、神と協力する。


 そのため、神が、「世界の魂」を通じて、全ての力を吹き込んでいる。

 ただし、

類似による特定の力に従って、

力を統治している知的存在に従って、

「(星の)光」の合流に従って、

ある独特の調和的な一致による、占星術のアスペクトに従って、

神は、「世界の魂」を通じて、全ての力を吹き込んでいる。


 (占星術のアスペクトは、ホロスコープにおける、零度以上百八十度以下の、天体間の角度の差である。)

 (ホロスコープは、占星術で使用する、黄道十二宮における地表と太陽と月と惑星の位置関係である。)

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