第一部 第三十七章 いくつかの特定の自然な人為的な用意によって、どのように特定の天の命の能力を引き寄せる事ができるのか
全ての地上のものは生成と破壊に従う。
天界にも生成と破壊は存在するが、天の様相で存在する。
知的世界にも生成と破壊は存在するが、地上より遥かに完全な良い様相で存在する。
ただし、原型の世界の様相が最も完全である。
とヘルメスとプラトン主義者は話しているし、ヤルカス ブラクマヌスとヘブライ人のメクバルスは告白している。
生成と破壊のように、同様に、無上の存在である神によって、全ての下のものは上のものに対応している。
全ての下のものは、天(の星々)から、天の(星々の)力を受け取っている。
魔術師は天の(星々の)力を「第五元素」、「世界の魂」、「自然の仲介者」と呼んでいる。
全ての下のものは、知的世界から、全ての下のものの性質を超越している、命をもたらす霊的な力を受け取っている。
全ての下のものは、原型の世界から、他の世界の仲介によって、ものの段階に応じて、全ての完全なものの原型の力を受け取っている。
このため、下の世界から星々の世界へ、星々の世界から知的世界へ、知的世界から第一原因である神へ、全てのものを適切に
全てのものの連続と位階が魔術の全て、全ての隠された学問をもたらす。
日々、人為は自然なものを引き寄せるし、自然は神のものを引き寄せる、のを見た古代エジプト人は自然を「魔術師」と呼んでいる。
魔術の力では、類似のものは類似のものを引き寄せるし、対応するものは対応するものを引き寄せる。
上のものと下のものの相互の類似や対応が類似のものや対応するものを引き寄せる、のを古代ギリシャ人は「共鳴」と呼んでいる。
そのため、土の元素は冷たい水の元素と対応するし、
水の元素は湿っている風の元素と対応するし、
風の元素は火の元素と対応するし、
水の元素によって、火の元素は天と対応する。
火の元素は水の元素と、そのままでは混ざらないが、風の元素によって混ざるし、
風の元素は土の元素と、そのままでは混ざらないが、水の元素によって混ざる。
このため、魂は肉体と、そのままでは一体化しないが、神の聖霊によって一体化するし、
神の聖霊は、神の聖霊だけでは理解できないが、魂によって理解できる。
そのため、自然は、幼子の肉体を形成して用意したら、すぐに、世界から神の聖霊を引き寄せる、
と魔術師達は理解している。
神の聖霊は、神について理解する手段と成るし、
神の聖霊は、魂が精神を獲得する手段と成るし、
神の聖霊は、魂が肉体を獲得する手段と成る。
乾燥した木が油を吸収するのに適しているように、
乾燥した木に吸収されている油が火の
火が光を仲介するように。
これらの例によって、いくつかの特定の自然な人為的な用意によって、どのように人は特定の天の能力を上から受け取る事ができるのか理解するであろう。
なぜなら、石や金属は薬草と対応しているし、
薬草は動物と対応しているし、
動物は天(の星々)と対応しているし、
天(の星々)は知的存在である善良な霊的存在と対応している。
また、石、金属、薬草、動物、天(の星々)、知的存在である善良な霊的存在は、神性と対応しているし、神と対応している。
(なぜなら、)神の像に似せて、全てのものは創造されている。
神の第一の像は世界であるし、
世界の像は人であるし、
人の像は動物であるし、
動物の像は、半分、動物であり、半分、植物である、食虫植物であるし、
食虫植物の像は植物であるし、
植物の像は金属であるし、
金属の像は石である。
霊的には、石と金属は植物と一致するし、
植物的には、植物は動物と一致するし、
感覚では、動物は人と一致するし、
理解では、人は天使と一致するし、
不死性では、天使は神と一致する。
神性は、精神に付与されるし、
精神は、知性に付与されるし、
知性は、意思に付与されるし、
意思は、想像に付与されるし、
想像は、感覚に付与されるし、
感覚は、ものに付与される。
これが自然の帯、自然の連続である。
全ての上のものの力は、長い連続によって、光を最後のものにまで伝えて、全ての下のものに伝わる。
全ての下のものは、上のものによって、無上の存在である神にまで至る。
なぜなら、下のものは、連続的に、上のものと
そのため、無上の、第一原因である神から(下のものへ)感化が与えられている。
ある
一方の端の
下のものが動くと、上のものも動くし、他のものも対応する。
十分に調律されているリュートの
(リュートはギターに似ている弦楽器である。)
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