概要
いちめんのひまわり畑。
夏の山。晴れた空。青々とした水田。きらきらと光る小川のせせらぎ。夕立に降られ雨宿りをした古いバス停。いちめんのひまわり畑。白いワンピースの少女。いつか約束をしたあの場所。夏。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは、ある山の中に現れた怪異を巡る連作短編である。
これは、ある山の中に現れた怪異を巡る連作短編である。
区域内に入り込んだ(というよりはおそらく何かしらの勢力として使い捨て前提の鉄砲玉として送り込まれた)一般人の遭難記録、調査を行う組織の職員が、あるいは機動部隊が飲まれていく有様、内部には立ち入らず傍を通り過ぎただけの人物がふと目にしたもの、対処のための作戦の1つの顛末、そして無力化に至った作戦とその後を描いたエピローグと各エピソードがそれぞれ別な状況と視点から構成され、それらを「一面のひまわり畑とそこに佇む白ワンピースの少女」という夏のノスタルジーを象徴するような光景(そして、この作品で描かれる怪異)が結びつけている。おそらく、SCP財団…続きを読む