概要
少女は偽りを身にまとい、従軍する
地方の医者である祥華(しょうか)の父は、京師(みやこ)から離宮にやってきた貴人を診るよう依頼される。その貴人は貴妃であり、皇太子である黎基(れいき)を連れていた。黎基は幼いながらに利発で、子供の口約束とはいえ、黎基は祥華を嫁にしてくれるという。初恋に浮かれていた祥華だったが、父は陰謀に巻き込まれ、罪に問われる。祥華も兄と母と共に国外追放になるところを、黎基が秘密裏に、小さな里から出ずに生涯を過ごすという条件で救ってくれた。黎基自身もその後すぐに廃太子となる。――それから十年後。黎基は同盟国の援助要請に従い、行軍することに。この時、祥華のいる小さな里からも徴兵され、祥華は黎基の役に立ちたいあまり、約束を破って、名も性別も偽り他人に成りすまし従軍する。
※小説家になろう様にも投稿させて頂いております。
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- ★★★ Excellent!!!幼い恋心を貫き通す乙女の心。壮大なスケールの中華風ファンタジー
「天河に秘めたる ~奏琶国烈女伝~」は、壮大なスケールで描かれた中華風ファンタジーの傑作です。
主人公の祥華は、父が陰謀に巻き込まれ国外追放されるところを、幼い皇太子・黎基に助けられます。幼いながらも黎基に恋心を抱いていた祥華は、成長後に名も性別も偽り、従軍して黎基に仕えようとします。黎基も次第に祥華を愛するようになりますが、互いの複雑な事情が二人をすれ違わせます。
黎基と祥華の恋愛模様にはやきもきさせられますよ~。成就しそうでなかなかしない二人の関係を、作者の五十鈴さんは巧みに表現しています。それとは対照的に、リアリティのある中華風の国や政治、陰謀、戦闘の描写は圧巻で、最後まで飽き…続きを読む