概要
耳が良すぎる引きこもりひめ君、政変に巻き込まれる。
穏やかな青い海と厳かな蒼い霊山に護られた蒼国。小国でありながらも200年近く続いているその国は、3家の王族により治められている。
王族の一つである夏家の長女範玲は、耳が良すぎるため音の多い外の世界には馴染めず、22年間引きこもって暮らしている。そのせいで範玲は、病弱、醜女、陽の光を浴びたら角が生える……などなどあらぬ噂を立てられていた。
その範玲、実は耳が良すぎること以外にも、一度見たものは忘れない優れた記憶力と、もう一つ、特殊な能力があった。
ある日、夏家当主である兄に託された手紙を都で一番の大店である喜招堂に届けるために、妹の理淑と共に初めて屋敷の外へと踏み出すことになる。
喜招堂で出会ったのは、冷たい瞳の謎の多い美形商人と追われる若き禁軍将軍だった。
更には兄が捕えられ
王族の一つである夏家の長女範玲は、耳が良すぎるため音の多い外の世界には馴染めず、22年間引きこもって暮らしている。そのせいで範玲は、病弱、醜女、陽の光を浴びたら角が生える……などなどあらぬ噂を立てられていた。
その範玲、実は耳が良すぎること以外にも、一度見たものは忘れない優れた記憶力と、もう一つ、特殊な能力があった。
ある日、夏家当主である兄に託された手紙を都で一番の大店である喜招堂に届けるために、妹の理淑と共に初めて屋敷の外へと踏み出すことになる。
喜招堂で出会ったのは、冷たい瞳の謎の多い美形商人と追われる若き禁軍将軍だった。
更には兄が捕えられ
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