命と金を天秤にかけて

命は大事。
でも命を維持するにはやはりお金が必要。
現代ではこの二つの天秤が特に重要な要素になってます。

この物語で描かれるのはそんな命題をテーマにした三つのストーリー。
神様から与えられた、寿命を換金できるカードを手にした、三人の主人公。
誰もが死を目前にリスタートをきれるチャンスをもらいます。

この三人の主人公たち、それぞれがひどい過去を背負っています、それこそ自分の命をあきらめてしまうほどの。
チャンスを与えられた彼らが、そのカードを手にどのような生き方を、お金の使い方をするのか。
ここに人間の業というものが現れてきます。
共感するのか、失望するのか、感動するのか、物語を読んでいくといろんな感情に包まれていくと思います。
それこそがこの物語の最大の魅力なのだと思います。

ぜひ読んでみて、じっくりと考えてみてほしい作品です!

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