静かなところにいる

この現実世界で死に、何も感じなくなった主人公。
これが『死後の無』かと思ったが、
実は視覚と聴覚がなくなっただけだった。
主人公は残った触覚を通して、
自分を世話する少女の存在に気づく。
その少女との触れ合いを通して、徐々に自分の現状を理解する。
どうやら自分が、前の自分とは違う人間に転生していること。
そしてここが、超能力が当たり前にある異世界であること。

「盲人が盲人の道案内をすることができようか。
　二人とも穴に落ち込みはしないか。」
(聖書 新共同訳 ルカによる福音書 6章 39節)

本作は私の力不足により、不本意なエンディングを迎えました。
比較的マシな第一章と最後の2話のみ公開とします。
そのうちリメイクします。