概要
指を折ってと恋人に頼まれた男とその恋人、友人の三者三様の告白。
大学生の折原隆司はマゾヒストの恋人である竜宮之葉の欲求に困惑しつつも応えていた。しかしある日彼女に誕生日プレゼントとして私の指を折って欲しいと言われる。
困惑して葛藤する隆司。
自身の欲求が恋人を悩ませていることを知りながらも抑えられない之葉。
そして之葉の友人である霧子もまた自身の度し難い性癖が発芽した過去を振り返る。
困惑して葛藤する隆司。
自身の欲求が恋人を悩ませていることを知りながらも抑えられない之葉。
そして之葉の友人である霧子もまた自身の度し難い性癖が発芽した過去を振り返る。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!指折り数えて待っても届かない、祈りの向こうに見出すかすかな光
理解したい。
理解されたい。
承認欲求の裏には常に、不実が蠢いています。
人に認められるために自分を偽ったり、
装ったり、着飾ったりして、
誰かに認めてもらおうと必死にもがいて、
結局は醜く繕ってばかり。
拒絶されることは恐ろしい。
誰にも認められないことは恐ろしい。
だからこそ、
自分らしく生きている人に憧れを抱き、
個性的でありたいと望みます。
ですが、私たちの憧れる「個性」や「らしさ」は、
普通や常識の範囲内で許される限りにおいて、
賞賛されるに過ぎません。
その枠組みからこぼれ落ちる「個性」や「らしさ」は、
常に悪でしかないのです。
「個性」や「らしさ」を肯定する社会は、
自…続きを読む