概要
運動神経ゼロの高校生、野口鷹志。人類の大量絶滅を目論む怪人が現れ……。
人類の大量絶滅を目論む「有肢菌類」。
地上はすべて海に返すべきだと唱える「海洋生命体」。
中立にありながら、強靭な肉体を持った不死の生命体「爬植石生物」。
そして「人類」。
この四大勢力の争いに未来はあるのか、という壮大なテーマでお送りする予定です(笑)
地上はすべて海に返すべきだと唱える「海洋生命体」。
中立にありながら、強靭な肉体を持った不死の生命体「爬植石生物」。
そして「人類」。
この四大勢力の争いに未来はあるのか、という壮大なテーマでお送りする予定です(笑)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!きっと、応援したい誰かが見つかるはず
太古の昔より、有機的なネットワークを構築し、人間に擬態し、人間の社会を利用し、暗躍してきた菌類たちは、とうとう人類の大量絶滅を目指し始めた。
六年前から、菌類に全てを奪われ、改造され続けてきた少年、野口は二人の老人の尽力で脳の改造を免れ、菌類たちとの戦いに挑んでいく。
菌類とは何か。人間とは何か。
つながることで得られる能力。繁栄と引き換えに、書きかえられていく大切なもの。
なんでもできる。絶対に強い。すごい数字を持っている。だからこそ、欠落していくもの。
力がなくても。軽んじられても。あらゆる場所にはびこる苦しみに、精いっぱい立ち向かうこと。変わっていく大切な人の尊さを信…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いま少年である君に、むかし少年だった貴方に。
この小説は、少年たちが人類の存続を懸けて「有肢菌類」と闘う話だ。
「有肢菌類」とは何か、それは人類を効率的に支配しようと企んでいる知恵のある菌類であり、近々人類の大量絶滅を計画しているモノたちである。
そのなかで主人公の野口鷹志は、当初、運動神経なし、賢さなし、と全くもって良い所ナシの少年のように描かれている。
しかし、読み進めてゆく度にそれは全く違うのだ、ということが分かる。
……不器用なのだ。
そして何より人生に対し純粋で、ひたむきな、真っ直ぐな生き方しか出来ない。
こんな彼に、惹かれずにいられようか。
また凄いのは彼が、そんな自分にめげることなく『努力を続けられる人』…続きを読む