友達のいない15歳JC、美翠水蓮。
物語冒頭、彼女はいきなり母親を金槌で殴打します。
母親は命を落としますがしかしそれは彼女なりに将来について合理的に考えた結果。
自分の量刑を冷静に推測し、今度は少年院での友達作りを目論みます。
……人の心とかないんか。
いやいいんです、彼女はこれでいいんです。
ほら、その甲斐あって(?)無事に魔王軍からスカウトを受けることができました。
所属を予定する部隊にはクセの強い面々がずらり。
彼女は入軍試験を突破して魔王軍入りすることができるのでしょうか。
これだけぶっ飛んだ設定ながら陰鬱な雰囲気はなく、明るく軽快なセリフ回しが印象的なこの作品。
テンポよく進むストーリーと個性的なキャラクターたちの織り成す世界観はこれまでに読んだどの作品とも被ることのない魅力あふれるもので、一気に引き込まれました。